ジオ鹿牛田の観察② (大通りの観察と旧河道の発見)
都市を細かく観察しようの会(仮)の第一回を,足立区牛田・関屋エリアで行いました!
このときに,参加者の方々が感じていただいた内容をトゥギャッターでまとめましたので,こちらもご覧ください
ジオ鹿牛田の観察まとめ - Togetter https://t.co/oGcV18iErF @togetter_jpさんから
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
↓↓前回の記事はこちら↓↓
集合場所についてすぐ感じた驚き
私が到着してすぐ,個人的に驚いたのが,東武線の牛田駅と京成線の京成関屋駅の近さですね
50mくらいしか離れていなくて,パノラマがとれてしまうくらいの距離感でした
東武線牛田駅&京成関屋駅到着!
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
こんなに近接してるんですか!?!?
50mくらいです!!#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/Kdse2sXipf
東武と京成で何かいざこざがあったのでしょうか?詳しい方は教えてください!
そして,参加者が一番テンションが上がったトンネルです.
提灯ゴロしトンネル#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/HpZvSmilIX
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
謎の椅子、地獄表、崩れかけた盛土、車がぶつかったと思われる桁下注意の看板。 #ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/UndqbumRGZ
— 積@(´・ω・`) (@LineaNao) 2019年4月13日
高さ制限が1.7mという表記がありますが,実際のところは1.8mくらいありそうですね.
ただし,過去にはガンガントンネルの入り口に頭をぶつける車がたくさんあったことがうかがえます.
ネットで検索してみると,高輪にある提灯殺しと並ぶレベルの低いガード下ということがわかります.
http://car-me.jp/articles/11155/1
大通りへ
墨堤通りという名前だそうですね.
この道を歩いていましたら,こんな表示がありました.
海抜1m#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/fUifAGSXCB
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
やはり,土地の標高的には低そうだというのがわかります.
また,大通りをしばらく歩くと,いわゆる「ロードサイド型」の店舗が見えてきました
ロードサイド型店舗三連
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
ジョリーパスタ・マツキヨ・アオキ#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/PXRUqyomD1
ジョリーパスタを知らない参加者がいて,少し驚いてしまいました.
(かといって私もあまり行ったことはないですが・・・)
それぞれのお店に近づくと衝撃の事実が!
あっアオキ潰れとるな???
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
快楽CLUBができるみたい#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/WP890MSpaj
なぜ潰れてしまったのでしょうか・・・
そして新しく入居するのは,「快活CLUB」でしたね・・・(読み間違えてました汗)
最近,ロードサイド型のネットカフェが増えてきている感じがします.
聖地巡礼
そこから,墨田川沿いに進むと,今回,無作為に抽出されたポイント付近に到着します.
#ジオ鹿牛田の観察
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
本日の聖地 pic.twitter.com/xg7DFEsaHZ
今回は,この地点から半径300m以内のエリアを散策しています.
聖地からさらに南方へ進むと大きな橋がありました.
その名も「千住汐入大橋」
浅草方面と北千住方面を結んでいるので,交通量は比較的多いと思います.
そんな千住汐入大橋からの眺めに興奮しているツイートをご覧ください.
隅田川!!!
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
きれい!!!#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/r3xz9pIVpJ
隅田川のパノラマ
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
ほのかに潮の香りがします!#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/muUgx2kM8z
遠くには,「東京スカイツリー」もよく見えました.
やはり,目立つシンボルが見えるエリアは地価が高くなるのでしょうか?
人工的に河川を固定しても,内側は土砂は堆積するようですね.
隅田川にもこんなところが…#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/Rur2nHRu3W
— ぶんちりゆいと (@yui_huniv) 2019年4月13日
鳥の憩いの場になっているようでした.
橋を渡ると,「都立汐入公園」が広がっています.
本日唯一の隅田川右岸側
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
汐入公園
お子さん連れが多いですね!#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/pOu0DRHSL3
やはり土曜日の天気の良い日ということもあって,親子連れが多かったですね!
そこから,対岸を見渡すと大きなマンション群が建っていました.
大規模工場跡地の利用#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/DY34g3doTT
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
最初の地図を見たときに,「墨堤通り」を境に土地の大きさが異なる感じがする
という指摘がありました.
これは非常に的を得た指摘です.ここで旧版地形図を確認してみましょう.
今昔マップは過去の国土地理院が発行した地形図(旧版地形図)をWeb上で閲覧できるサービスです.土地利用の変遷を確認するときはこのWebページは非常に有用です.
旧版地形図を見ると,高度経済成長期頃(1960年代)には,大規模な工場がたくさん建てられていたようです.
その後,バブル期(1990年代初頭)になると工場跡地にマンション群が建設されるようになります.
この地域に工場の進出が進んだのは,墨田川の水運や常磐線へのアクセスの良さなどからと考えられます.
また,工場の撤退は地下水揚水規制と工業等制限法が背景にあると思われます.
ん?なんだこの違和感は・・・
街をめぐる中で,違和感を感じる構造物がありました.
なんか面白い高架橋#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/5jCvBd3ezV
— ぶんちりゆいと (@yui_huniv) 2019年4月13日
これは,京成線の高架下の道路です.
歩行者用と車道がうまく分かれていますが,なぜこんな変な構造にしたのでしょうか?
これを見た瞬間私たちは猛烈な違和感に襲われましたが,原因をつかむことができず,その場を離れます.
しかしこの道沿いには,お地蔵様や祠がたくさんあることに気づきます.
「何かから守ろうとしているのだろうか??」
そして,東武線とこの道を交差する地点で一人の参加者があることに気づきます.
「なんでここにガードがあるんだろうか?」
確認すると,人が通れないような僅かな隙間があることに気づきます.
旧河道発見なの~#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/5IAhYZd1cd
— ぶんちりゆいと (@yui_huniv) 2019年4月13日
そうです.河川の跡ではないかという話が浮上します.
たしかに,この地域の「地図を判読」した際に,「旧河道が見える」という指摘がありました.
ここで,おもむろに古い年代の地図を確認した私は驚きました.
旧河道上にいるなり〜#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/KrJFTq8KtJ
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
やはり,河川がここにはかつてあったのです.
付近の道路と比較すると明らかに道幅が広いので,もともと河川だったところを埋めて,道路にしているのだろうという結論になりました.
牛田駅と京成本線の橋梁に残る川跡
— 汽車旅愛好家(仮)(名前募集中) (@Kishyatabi3776) 2019年4月13日
#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/WHCfzqtQRe
この発見に気づいた私たちは東武線の北側に行ってみることにしました.
そうすると・・・
#ジオ鹿牛田の観察
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
旧河道側の古いお宅に玄関がないですね pic.twitter.com/GwAfcaPQHk
現在,アスファルトで敷かれている道路はもともと河川だったところです.
車の車庫はありますが,家の玄関は反対側の道路に面して設置されていました.
車庫は後付けで作ったものではないかという推測ができます.
そしてこのツイートの画像左側のマンションの土地が三角形の土地でした.
参加者の一人から「この土地がすごく怪しい」という指摘が出ました.
旧版地形図を確認してみると・・・
三角形の土地はもともと荒地で,河川が分流しているように読み取れます.
「このマンションは 河川の分流したところに立地している!!」
分流点…?#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/KVmvfdiDwz
— ぶんちりゆいと (@yui_huniv) 2019年4月13日
#ジオ鹿牛田の観察
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
旧河道の分流地点
本日2つ目の聖地!!! pic.twitter.com/qoMJ59HozI
参加者が感じた「違和感」はよくよく調べてみると,きちんとした理由があることを痛感しました.
常日頃から「都市の観察」という視点を持っておくと新しい発見があるかもしれません.
あぁ~ 旧河道の音ぉ~(しない)#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/plmzgHYLom
— ぶんちりゆいと (@yui_huniv) 2019年4月13日
参加者の中には,旧河道の音を感じる人もいるみたいです.
この写真で言うと,2つのマンションの間の何もないところがもともと河川が流れていた部分になります.
古い地図を見ながら,河川がもともと流れていた場所をたどると・・・
#ジオ鹿牛田の観察
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
旧河道へ車は進入禁止です pic.twitter.com/fqLfRjOX1W
墨田川としっかり合流していることが分かりました.
都市の観察を終えて
牛田・関屋の観察を終えたところで,打ち上げをします.
打ち上げまでが観察ですからね!
北千住で打ち上げなう
— 汽車旅愛好家(仮)(名前募集中) (@Kishyatabi3776) 2019年4月13日
#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/bggWApeSWG
北千住巡検なう#ジオ鹿牛田の観察 pic.twitter.com/Iaiesgp58h
— らぐあいら (@LaGuaira_1202) 2019年4月13日
歩き回った後のお酒はとてもおいしいです(ニコニコ)
都市の観察を通じて,様々なことが読み取れます.
そして,その「観察する視点」は人それぞれ異なるわけです.
今まで経験してきたものとの「ずれ=違和感」を感じることによって,新たな発見が見えるとおもうのです.
ぜひ,皆さんも「細かい範囲を散策する」ということを通して都市観察の面白さを感じていってもらえたらなと思います.
次回は【6月1日(土)】を予定しています.
プログラムを走らせた結果,場所は【飯田橋】に決まりました.
飯田橋に決まる瞬間をご覧ください.
#ジオ鹿牛田の観察
— ジオ鹿さん (@GeoDeer9215c) 2019年4月13日
は無事終了いたしましたが、開催のご要望が多いので第2回を開催します!
先ほどの打ち上げの際に日程を決めました
【6月1日(土)】
お時間ある方は是非お越しください!
なお、次回観察する場所は動画をご覧ください! pic.twitter.com/rcPVEQ9Xwi
また詳細は追って連絡します.
皆様のご参加をお待ちしております.
ここまで読んでいただきありがとうございました.