東京ジオ鹿大学地理学科事務室

都市の観察の投稿が多いです。Twitterを中心に活動中

大津に来てみました~夜のお散歩~

こんにちは.ジオ鹿です.

 

現在,大津にきております.

こんなイベントが開催されるため,前泊できております.

天井川を見た後に天井川を飲みながら天井川を語るイベント

すごく天井川づくしなイベントなのですが,その記録はまた後日に・・・

 

ジオ鹿は滋賀県に来るのが初めてでして,もちろん大津市に来るのも初めてなのですが,

びわ湖浜大津駅に降り立った時に衝撃を受けておりました.

通常の車両と同じような電車が路面を走っておるではないですか!

私は衝撃を隠せませんでした.

京阪京津線は非常に特殊な電車のようです.

路面電車として走った電車が地下鉄にも乗り入れていくなんてすごいですよねぇ.

↑コチラは,京阪石山坂本線の線路です.

そんなに広くない道路に複線で路面電車が通っております.

すごい光景です

 

 

 

             大津のアーケード

大津には全蓋アーケードがあります.

区間ごとに商店会が異なるようです

 

             「丸屋町」のアーケード

↑約600m続いている大津のアーケードですが,その一番東側に広がっている「丸屋町」のアーケードです.

20時ころに歩いたからということもありそうですが,シャッターは閉まっていました.

 

↓「街おこし」を行っていく拠点もあるようです

 

JR大津駅からは北に600mほど.

街の中心部はおそらくこのあたりになってくると思うのですが,中心市街地の活性化が必要な地域のようです.

 

             「菱屋町」 のアーケード

↑大津のアーケードの中央部に位置しているのが,「菱屋町」のアーケードです.

コチラは「百円商店街」というのぼりがいたるところに立っていることから,割と商店会の力が強く,商店会全体で盛り上げていこうみたいな雰囲気を感じました.

 

↑このように割と古い建物もアーケード街の仲間入りを果たしているようです.

古い建物の景観とアーケード街を両立させるのはなかなか難しそうだなと感じる様子です.

 

↑アーケード街の屋根の上に上る階段がありました.

下に掲げてある表記の年季の入った看板を確認すると,

許可なく無断にてアーケード上へ

乗降したる者は犯罪とみなします

菱屋町商店街

というがありました.

登る人がいるのかは不明ですが,この看板の雰囲気好きです.

 

             長等(ながら)のアーケード

大津のアーケード街の一番西側のアーケード「ながら」

アーケード街の灯りは消えており,歩くのが少し怖かった様子でした.

こころなしか,先ほどまでの通りと異なり,昼間も経営されているのかよくわからない商店が目立ちます.

写真ではとりそびれたのですが,「デイサービスセンター」などの施設が多い印象がありました.

昼間はデイサービスの施設が開くので,夜とは異なる雰囲気なのかもしれません.

 

 

             アーケード街の外側は?

一歩アーケード街から裏路地に入ると,古い住宅が立ち並んでおりました.

そんな中で,こんな物件を発見しました.

 

京阪三井寺駅徒歩5分 面積45平米 賃料5.5万円

 

一見すると3Kの良い感じの物件なのですが,実はもう築年数も不明な建物です.

中がどうなっているのかすごく不安ですが,大津に住みたい,興味があるという方は内覧してみてはいかがでしょうか?なんてたって賃料5.5万円ですからね.安いです.

 

さらに奥に行くと,スナック割烹料理店といった夜の街に似合いそうな看板が多くあったのですが,お店が開いていませんでした.

かつては夜に人がにぎわっていたけど,今は人が集まらない空間に変わってしまったというところでしょうか・・・

すこし寂しい感じがしました.

 

             大津の生活道路文化

先ほどのながらのアーケード街の中に「本要寺」というお寺があったのですが,そこにあった注意書きがなかなか興味深い

この通路は、慣例で皆様に通行いただいております

が、宗教法人本要寺の私有地で公道ではありません。

と書いています.

また,べつな住宅街を覗くとこんな景観が広がっていました.

↑この民間の建物の一部分が通れるようになっていて,実際に自転車に乗った方が通り抜けておりました.

ちなみに,地図での表示はこのようになります.

また,このお豆腐屋さんの右側の通路も通れるようになっておりました.

地図ではこんな感じ

大津には民有地を生活道路として活用するみたいな慣習があるのでしょうか?

非常に気になります.

 

             琵琶湖疏水と大津城

 

琵琶湖疏水自体は琵琶湖の水を京都の市街地にもたらすための導水路ですが,大津市内においては,ここを流れている意味というのがどうやらあるようなのです.

大津にはかつて,大津城というお城があったようです.

1586年頃に豊臣秀吉によって築かれたようですが,ここの琵琶湖疏水の部分は,大津城の外堀に相当する場所のようなのです.

 

「大津にはお城があって,お堀がたくさんあったんだ~」と感じながら,びわ湖浜大津駅周辺を歩いておりますと,妙な隙間を感じました.

妙な隙間はおそらく「大津城内堀の一部」なのです.

↑線でなぞった部分

 

思わぬところで大津城を感じられたのが面白かったです.

 

次は昼間に大津の街を散策したいなと思います.

ではでは~